大学発ベンチャー起業セミナー「透視の理論と方法 ーみえないものを見るー」

公開日 2024年03月26日

 ご自身の研究成果を基にして神戸大学発ベンチャー企業を設立された木村建次郎 教授をお招きし、大学での研究成果をどの様にして産業界へ製品として送り出していかれたのかをご講演していただきました。木村建次郎 教授は、電波など波動を物体に当て、波動の散乱から内部構造を画像化する技術を確立。「広がった散乱波からがん組織の位置や形を再現できれば、 乳がんの新たな検査手段となる!」から、数学の概念に 基づいた散乱場断層イメージングシステム(マイクロ波 マンモグラフィ)として、X線では無く、スーパーコンピュータを使わずにマイクロ波を利用した乳がんの検査 装置を開発して脚光を浴びています(治験中)。他には、 リチウム電池の検査装置などがあります。

 講演の中では、数学の概念をどの様に製品化したのかを、凝縮してお話をしていただきました。公聴者からは、研究成果を産業化することについて非常に興味深かったという意見や島根県や本学とも今後一緒に事業ができないか、など前向きな意見交換がありました。大変刺激をいただき、非常に濃い時間となりました。